冬の花

年末にお店に並ぶ花の種類と由来。簡単『お正月花』を飾る具体的な手順と注意点。

michiyo

年末が近づき、クリスマスの飾りと一緒に『お正月』飾りもお店に並ぶようになりました。

セット花で見かけるものなど、同じような種類が組まれています。この時期に出回る『お正月花』には何が入っていのか、簡単な由来も含めて解説します。

また、実際に簡単な『お正月花』をIKEAの鉢カバーを使って生け、花材(使用した花や枝物)の扱い方や注意点もご紹介します。

年末にお店に並ぶ花の種類と使われる理由

  1. 葉牡丹(ハボタン)
  2. 千両(センリョウ)
  3. 南天(ナンテン)
  • キク
  • ラン

①松

種類・・・若松、大王松、老松、アレンジ松など

理由・・・松は正月に神様が降りる依代(神霊が寄り着く物)となる神聖な木

②葉牡丹(ハボタン)

種類・・・赤(緑と紫のグラデーション)、白(緑から白、中心がピンク)の色と大きさがミニタイプの物など

理由・・・『祝福』『利益』という縁起の良い花言葉

③千両(センリョウ)

種類・・・実の色が赤色、黄色大きさがミニタイプの物など

理由・・・富貴を招く、黄色い実の物は金運アップとも言われる

④南天(ナンテン)

種類・・・昔からの標準サイズとミニタイプの物など

理由・・・『難を転じる』に通じる名前から、厄除け、魔除けとして古くから庭木に利用される

○キク

種類・・・古典的な単色の一輪花やデコラ咲き、ポンポン咲き、スパイダー咲きがあり、アレンジにはマムと言われる洋菊の種類も多い

理由・・・『不老長寿』『繁栄』を願う重陽の節句など年中行事に使われてきたコトや、種類の多さ、日持ちの良さもあると考えられる

キクを使ったお正月飾りの作り方を紹介した記事はこちら

○ラン

種類・・・シンピジューム、デンファレ、モカラ、オンシジュームなど

理由・・・縦状に花が付き広い範囲で華やかさが演出できるからではないかと考える

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年末にお店に並ぶ花の中から5種類を使って生けてみた

  • アレンジ松          →一番長く生けた針葉樹
  • キク             →花びらの内側が赤いオレンジ色の花
  • 葉牡丹(ハボタン)ミニタイプ →キクとアレンジ松の間にある紫色の花
  • 千両(センリョウ)ミニタイプ →赤い実を付けた枝
  • スプレーマム(キク)     →白色の小花

生ける順番と位置

順番

アレンジ松→キク→葉牡丹→千両→スプレーマム

位置  花留めは剣山を横向きに使用

アレンジ松・・剣山の中心より後ろに挿す

キク・・・・・アレンジ松の前に長さを変えて2本挿す

葉牡丹・・・・キクとアレンジ松の間に挿す

千両・・・・・器の淵に添うように挿す

ピンポンマム・キクと千両の空いているところを埋めるように挿す

全体をまとめる=奥行きを出すためにキクの後ろに千両を生ける

生けた花材の扱いと注意点

アレンジ松

松は松脂が手に付くので手袋を着けて扱うと良い。枝が広がっているものは持ち帰る過程で枝を折らないようにする事や、一緒に購入した他の花を枝で傷つけない様に注意する。

キク

一輪咲きの物は特に持ち帰る際、包装紙などで花びらの形が崩れないように注意する。花を選ぶ時は茎が太く葉に張りがある物を選ぶ。

葉牡丹(ハボタン)ミニタイプ

茎がとても硬いので、剣山を使用する際は、手を傷つけない様に注意する。茎をハサミで縦に切り込みを入れると生けやすい。花びらの様になっている葉は周りの花とのバランスを考えて下から外していく。

千両(センリョウ)ミニタイプ

実が取れやすいので扱いは慎重にする。実の下にある葉が四方に広がっているので、周りの花を隠してしまったり出過ぎる葉は整理する。

スプレーマム

枝分かれしているものを最初に一本ずつ元の茎から全部外してしまうと、丈の短いものばかりになってしまうので、一番長い中心の花の長さに注意しながら下から一本ずつ外す。

年末に店頭でよく見かける花材を使う理由とその中の5種類を使った『お正月花』の生け方でした。

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今回はKEAの鉢カバーに剣山を入れてお花を生けました。

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長年自宅で茶華道教室をしていました。その経験を活かし『気軽にお花を楽しむ』事や、休日に出掛けた『花のある景色』をご紹介していきます。
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