切り花を長持ちさせる簡単なコツと裏技/花の種類別の方法もあり

michiyo

お店で可愛い花を購入してもすぐに傷んでしまう

『枯らしてしまうから勿体無い・・』

と購入をやめてしまったことはありませんか?

『買った時のままの綺麗な花で飾っておきたいのに・・』

『せっかく届いた花を少しでも長く楽しみたい』

そう感じたことはありませんか?

長年、華道教室を運営したくさんの種類の花を扱ってきた経験から、切り花を長持ちさせる方法をご紹介します。

花が傷んでしまうには理由があります。

なぜ水を変えないといけないのか。

お花が長持ちする特別な水はあるのか。

痛む理由から長持ちする方法(生ける時、生けた後花に手を加える裏技、花の種類別の方法も併せてご紹介。

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方法と合わせて、そのやり方に合う花もご紹介します。

綺麗な花を出来るだけ長く楽しめるよう試せるコツがわかります。

切り花が痛む理由

  1. 菌の繁殖
  2. 水の量
  3. 置き場所

①菌の繁殖

花を入れた花瓶や花器の中で菌が繁殖してしまうと中の花は傷んでしまいます。

なぜ菌の繁殖が起こるか?

花の切り口からバクテリアが発生し、水を汚していくからです。切り口にぬめりを感じたり水が濁っていたら菌の繁殖を考えます。

②水の量

暑いから花の量が多いからといって、たっぷりの水が必ずしも花にとって良いとは限りません。

花によっては水量が少ない浅水を好むものもあり、水量が合わず痛みが早くなってしまうこともあります。

③置き場所

日当たりの良い場所は花瓶や花器の中の水温が上がり、湿気が多い場所高温になる可能性がある場所も花の痛みが早くなってしまいます。

長持ちの方法(生ける前)

  1. 延命剤を使う
  2. ハイターを入れる
  3. 10円玉を入れる

①延命剤を使う

最近は花を購入した際に、延命剤を付けてくれる花屋さんも増えていますね。

濃度を濃くしたからといって花持ちが長くなるわけではないので商品説明の希釈を守って使いましょう。

延命剤は、栄養剤、長持ち液と呼ばれている事もあります。

②ハイターを入れる

塩素系漂白剤のハイターを入れると菌の繁殖が抑えられることがあります。

実際に花屋さんで大きなハイターの容器が置いてあり、花持ちの為に店頭に並べる前の下処理として使っていると教えてもらってことがあります。

水500mlに対して2、3滴が目安とされています。

③10円玉を入れる

10円玉から微量の銅イオンが溶け出して、それが細菌を抑制すると言われます。

銅イオンの量が微量の為複数枚入れる必要があり、黒く酸化したものは効果が薄いので綺麗な10円玉を使うことをおすすめします。

長持ちの方法(生けた後)

  1. 水換え
  2. 切り戻し

①水換え

菌の繁殖を抑える為、こまめに水換えをする。

生けた形を崩してしまうのが勿体無いと感じてしまう事もありますよね。

そんな時は最初から水換えを想定して、花束のように細い針金などで形を整えておくと良いでしょう。

また、水換えの時は花の切り口と同様に花を入れていた花瓶や花器の中サッと水で洗いしてぬめりを残さないようにする事もおすすめします。

②切り戻し

水換えと同時に行うと良いのが、切り戻しです。

全体の花のバランスは変わっていってしまいますが、弱ってきた花の切り口を少しだけ切って清潔にし、水揚げを促す事です。

また、短くなってきた場合に茎に付いた葉も取っておきましょう。水の中には出来るだけ葉を入れない方が良いです。

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花に手を加える裏技

  1. 切り口を焼く
  2. 切り口を叩く、潰す
  3. 茎の中のワタを出す
  4. 湯に浸ける

①切り口を焼く

切り口からの水の吸い上げを促すための方法です。

花や茎の部分を新聞紙などで覆って茎の先端をガスコンロの火などで焼きます。切り口が黒くなったらすぐに水に付けてください。

くれぐれも切り口のみに火がつくようにして、新聞紙や花、ご自分に付かないように注意して行ってください。

菊、芍薬などでよく使われる方法です。

②切り口を叩く

切り口の繊維を露出することで水を吸いやすくする方法です。

切り口をハンマーやハサミの柄の部分などで叩きます。

枝物によく使われる方法ですが、花の中にもこの方法を使うものがあります。

叩いた後は、深水(多めの水)に入れます。

クチナシ、キキョウなどで使われます。

③茎の中のワタを出す

アジサイに用いられることが多い方法ですが、水の吸い上げを促す方法です。

鉛筆を削るように切り口を大きく斜めにカットします。茎の中にワタのようなものが入っているのでそれを掻き出して茎を深水につけます。

アジサイの場合は、葉に霧吹きなどで水をかけると花持ちも更に良くなります。

④湯につける

湯あげといって、茎をお湯につけることで、茎の中の空気を出して水の吸い上げを促す方法です。

花と茎、葉を新聞で包んで湯気が当たらないようにしてから切り口を80度以上の沸騰したお湯につけます。茎の太さによって時間は違いますが、切り口から空気が出てくるまでの約20〜40秒が目安です。その後、深水につけます。

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花の種類別、長持ちの方法

  • ひまわり
  • アジサイ
  • バラ
  • ガーベラ
  • カーネーション

ひまわり

生ける花瓶の水の量は浅水を好みます。特に夏場は茎が痛むので浅い水で水換えをしながら楽しみましょう。

元気がなくなったら、湯あげします。花と茎を新聞紙で包んだ後、約10秒お湯に浸けてから水に浸け、茎を切って生けます。

アジサイ

深水を好みます。葉には霧吹きなどで水分を与えると良いでしょう。

元気がない時は、切り口を斜めにカットして中のワタを出す事や茎の黒くなっている皮の部分を削ぐことも方法の一つです。

バラ

花瓶の水は多めに入れます。

元気のない時は、湯あげします。花と茎を新聞紙で包んだ後、5〜10秒お湯に浸けてから水に浸け茎を切ってから生けます。

ガーベラ

水の量は少なめの方が良い花です。

元気がない時は、湯あげを行います。花と茎を新聞紙で包んだ後、5秒お湯に浸けてから水に浸け茎を切ってから生けます。

カーネーション

花瓶の水はやや少なめにします。

元気がない時は、湯あげを行います。花と茎を新聞紙で包んだ後、5秒お湯に浸けてから水に浸け茎を切ってから生けます。

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まとめ

夏場の暑い時期には花瓶の中の水温も上がり、菌の繁殖が起こってしまいます。

花を飾る場所は、日陰で涼しく風通しの良いところにしましょう。

また、涼しいからと言ってエアコンの風が当たる場所し置いてしまうとかえって花が傷んでしまう事もあるので注意してください。

花を生ける前に、花瓶や花器に延命剤やハイター、10円玉を入れる方法もあります。

また生けた後は、水換えをこまめに行うことや花の切り口を再度切る切り戻しをして行くことで、菌の繁殖を防いだり水の吸収を促す事で長持ちさせることができます。

その他にも、花の切り口を焼く、叩く潰す、中のワタを出す、湯あげをすることで花持ちを良くしたり復活さることができます

長持ちとは少し違いますが、痛む前にドライフラワーにすることも一つの案です。

綺麗なままで少しでも長くお花が楽しめると生活に彩りができますね。

すぐにできる簡単な方法をお伝えしました。是非一度試してみてください。

また、違った形に生け直しリメイクする方法も提案しています。

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日常の中にお花を飾って楽しむお手伝いができると嬉しいです。

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長年自宅で茶華道教室をしていました。その経験を活かし『気軽にお花を楽しむ』事や、休日に出掛けた『花のある景色』をご紹介していきます。
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